ハニポッポ

オタクの月次報告会

0歳児を抱えた母親のコスプレ復帰レポート

最近フーさんがテンションが高い時に「アキュビュー!」といった声を出すのですが、それが可愛くてつい「ワンデーかな?2ウィークかな??」とクソリプのような語りかけをしてしまいます。ほかにも「アピァ〜ズ!」とか言うので、すかさず「こいーびーとたちーは♪」(※浜崎あゆみ)と歌い出したりしています。割とテンション高めの育児を楽しんでいるぽっぽ先生です。

 

さて今回は約1年ぶりにコスプレをしてきた話を書こうと思います。まず先に結論から書くと、無事に衣装を完成させてコスプレ撮影をしてもらうことができました!

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今回作った衣装。グラブルカリオストロ(ゆめかわ☆アルケミーバージョン)です。いろいろ悩む部分も多かったけど、なかなか可愛らしく出来たので満足!

 

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そして撮影していただいたお写真。撮影はComet.さんです。コスプレするのがマジで超絶久しぶりで、メイクとかポージングとか表情とか全部忘れてしまっていて正直めちゃくちゃ凹んだんですが、こめ神の撮影技術のおかげで救われました…本当にありがとうございます!

 

さて、今回はこの撮影に至るまでに色々と勉強になったことや感じたことがあったので、レポートという形で記事にしたいと思います。子どもの性格や家庭の事情はさまざまなので、特に何の参考にもならないかもしれませんが「子育て中の人がコスプレをやるってこんな感じなんだ」という雰囲気だけでも掴んでいただければ幸いです。

 

まずは我が子のプロフィール

なまえ:フーさん

とし:0歳(生後3ヶ月)

すき:かまってくれる人

きらい:孤独

とくちょう:昼寝はほとんどせず、22時〜7時ごろまでしっかり寝る、サラリーマンの理想的な睡眠のような寝方をする

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「お前なんぞ、このグーパン1発で十分だ」

 

またコスプレをしようと思ったきっかけ

育児休暇中のわたしは、基本的に朝から晩まで家事と育児をして過ごしています。空き時間にグラブルをやったり、子どもを寝かしつけた後にスプラトゥーン2をやったりと、もちろん好きなこともちょこちょこやって息抜きはしていますが、基本的にわたしはフーさんのスタンドの如く24時間どこでも一緒、という状態です。

元々外出するのがめちゃくちゃ好き!というタイプではなかったので、この現状がとても苦痛ということは無いのですが、Twitterで楽しそうにコスイベに参加する友人たちや、美麗なコスプレ写真をアップしている憧れのレイヤーさんを見ては「楽しそうで良いなぁ。でも、自分にはもう無理かなぁ」なんて漠然と思っていました。

とはいえ、このままなんとなくコスプレを上がっていくことにはむしろ抵抗は無く、出産を機に静かに上がるのかなーなんて思っていたのが正直なところでした。
ところが、少し前にツイッターでわたしをフォローしてくれたカリオストロが大好きな女性が、わたしのカリオストロコスを絶賛し「理想のカリオストロ」とまで言っていただけて、次のコスも楽しみにしていると言ってくれたんです。

その言葉がとてもとても嬉しかったのですが「実は子どもがいるので、コスプレはもう出来ないと思います」と返事を書きかけて、いや待てよ、本当にそれでいいんだろうか?と思いました。
コスプレって自分の『好き』を表現できる趣味でもあり、さらにそれを見てくれた人が楽しんでくれたり、喜んでくれたりっていうのも楽しみのひとつです。だから「大好きなキャラのコスプレが見られて嬉しい」っていうのは、本当にコスプレやっててよかったなって思う言葉です。だからその言葉が純粋に嬉しくて、そうやって期待してくださる方が1人でもいるなら、まだ自分もその趣味を続けても良いんじゃないか?と思いました。

そこでようやく「あれ、わたしは子どもを言い訳に行動を起こせていないだけなのでは?」と、気づくことができたんです。こうして約1年ぶりの衣装制作に乗り出したのでした。

まずは自分のケツを叩く

みなさん、夏休みの宿題はいつ頃までに終わらせるタイプでしたか?7月中に終わらせるタイプ?それとも毎日コツコツやっていくタイプでしたか?
わたしは毎日書かなければいけない絵日記は8月下旬に一気に書き(一番の難問は、その日の天気をさかのぼることでした)間に合わなかった宿題は二学期の最初の授業で堂々と「宿題やってきたけど家に忘れました」と見え見えの嘘を吐く、厚顔無恥な学生でした。

そんなわたしも大人になり、社会に出ると「やくそくをまもる」ということが生きる上でどれだけ大切かということを知りました。約束を破りまくるとね、自分が生きづらくなるんですよ世の中は。あ、ちなみに社会人になってからは原稿の締め切りや納期をぶっちぎったことは1度もありませんよ!(当然です)

とはいえ。「○日までにやってください」という明確な締め切りのあるタスクはこなせるのに「時間があるときにやっといてください」という期限の曖昧なタスクに関してはめっぽう弱いわたし。「時間はあるけど今はやりたくないなぁ〜〜」なんて言ってたら5つも下の後輩に「先輩、『明日やろうは馬鹿野郎』ですよ!」と叱責されました。テヘ。
じゃあどうするかというと、自分で期限を決めるしかないです。今回のコスプレに関しては、まず最初にしたことはカメラマンさんとの約束です。

さっそくグラブルで同じ団の騎空士仲間Comet.さんに連絡を取ります。LINEの履歴を見たら声をかけたのが7月3日。お互いの予定を確認して、8月6日に撮影をする約束を取り付けました。子どもができる前なら、たぶん7月中旬ごろまで衣装は紙幣だったと思います。しかし今回のわたしは、この時点ですでに布を注文し、来るべき戦闘に備え始めていたのでした。

買い物編

今回の衣装は8割通販、2割実店舗で買い物をしたものでできています。0歳児を連れて買い物に行けるのはせいぜい近所のスーパーくらいなので、必要な材料はほぼ通販で仕入れました。ベースの布はキャラヌノさんがほとんど。以前、布の見本を取り寄せていたことや、クラッセさんのウィッグやカラコンなどもまとめて買えるのが便利ですね。
それ以外の細かい装飾や小物(金ブレードやスカートの一部に使ったハイミロンなど)は、楽天に出店している手芸屋さんで買いました。楽天はポイント貯まるし使えるし、お世話になりまくりですね。パンダも可愛いしな。
幸い、家から歩いていける範囲に100均やホームセンターがあり、ボンドやワイヤー、塗料などの雑貨は食材や日用品の買い出しついでに購入することができました。

全てネットで調達すると割高になったり、想像していた色味や大きさと異なって返品するなどの手間が発生することもありますが、わたしのような状況のレイヤーにとっては本当にありがたい時代になったなぁと感謝するばかりです。

 

衣装制作編

材料が揃ったところで、さぁさっそく衣装を作り…始められません。最初のプロフィールに記した通り、フーさんはほとんど昼寝をしない上に、生後2ヶ月後半くらいから目が覚めている時は抱っこじゃないと泣くという驚異の神聖かまってちゃんっぷりを発揮。朝早い時間や午前中は比較的機嫌が良いので、この時間に掃除や洗濯などひととおりの家事をこなしてしまいます。
午後はほぼつきっきり、夕方からは食事の支度やお風呂、寝かしつけなどが待っているので、全て終わるとだいたい23時ごろ。じゃあいつ衣装に着手できるのかというと、主に下記の3パターンがあります。


1)寝かしつけたあと、23時以降の夜中

2)突然やってくるチャンスタイム(15分〜30分)

3)旦那さんに頼る(1時間程度)


1はそのまんま、寝かしつけた後にのそのそと起きてきて作業するパターンです。ただわたしも夜中はかなり眠いし、物音でフーさんが起きないように注意しながら作業するので、意外と1のパターンは少なかったです。というか途中でスプラトゥーン2にハマっちゃったから、寝かしつけの後は1時間ほどリビングでスプラトゥーンしてましたね…。

 

フーさんはほとんど昼寝をしないタイプなのですが、全くしないわけではありません。というか、昼寝をしてもすぐ起きてしまうという感じなのです。なので、15分〜30分程度の短い昼寝タイムは突然訪れます。それが2の通称チャンスタイムです。この時間が意外と重要で、その隙に布を切ったり、アイロンをかけたりしていました。ただし時間が短いので「今日はスカートだけ裁断できた」「今日は上半身だけアイロンをかけられた」という感じになります。毎日ほんの少しずつ、1ヶ月かけて作業をしていく感じですね。


3、これは本当に最重要で、旦那さんに頼んで1時間くらいまとまった時間見ていてもらい、その間に作業をしました。というのも、1も2もちょっとした作業ならできるのですが、ミシンだけはやり辛いのです。集合住宅なので深夜のミシンは迷惑になってしまうし、15分程度の空き時間だとミシンを出して縫い始めたところですぐに作業を中断しなくてはなりません。「旦那さんに見てもらえる時はミシンで縫う作業を一気に進める」と決めて作業をしていました。ただ、その時間だけでも足りないところもあり、深夜に手縫いする部分とかも取り入れていました。

 

そんな感じで毎日少しずつ作業を積み重ねた結果、なんと撮影の1週間前には衣装が完成するという奇跡的な状況になりました。今までは前日に完成するのが当たり前だったのに…!
ただ、子どもがいると本当にいつ何が起きるか分からないし、急な買い出しとかもなかなか行けないし、自分が考えていた予定が全て崩れるなんてこともよくある話なので「余裕ありすぎかな?」くらいの余裕を持って作業をすることが大切ですね。

そして何よりも家族の理解と協力が不可欠だと感じました。これ本当に大事。

 

撮影当日編

今回はコスナスタジオで、10時〜15時の早い時間のプランを予約しました。スタジオ選びにあたって、Comet.さんがいくつかスタジオの候補を出してくださったのですが、わたしのわがままで自宅から1時間以内で行ける範囲に絞ってスタジオを選ばせてもらいました。結果的にこれがすごくありがたかったです。(後述します)

約1年ぶりにコスプレをすると、メイクのこととかも結構忘れちゃいますね…。撮影が始まって、撮ってもらった写真を見せてもらって「なんかおかしいな…あ!あれが足りてない!」みたいに気づいて、慌ててメイクを直したりなんてこともありました。表情やポーズなんかも……もう数え切れないほど反省点はあるのですが、これは個人的な反省なので割愛します。

撮影自体はとても和気あいあいと、久しぶりのコスプレやスタジオ撮影の雰囲気をたくさん楽しむことができました。15時過ぎにスタジオを出た後は駅前ですぐに解散。いつもならビールを嗜みながらアフターを楽しむところですが、今回は旦那さんとフーさんが待つお家へまっすぐに帰りました。(Comet.さん、またいずれ飲みに行きましょう!)

今回わたしが家を出発したのが朝の9時、帰宅が大体16時だったのですが、14時過ぎたあたりから乳がパンパンに張って岩のようにカチンコチンになり、非常に痛かったです…。母乳育児経験のある方ならご存知かと思いますが、長時間母乳を吸ってもらわないでいると、乳腺に母乳が溜まってだんだんおっぱいが腫れて痛みが出てくるんです。これがマジで痛くて、帰り道は暑くて出る汗とは別に痛さのあまり冷や汗が出て、文字どおり全身汗びっしょりになっていました。
※ちなみにわたしが不在の時フーさんは粉ミルクを飲んでいます。


これも個人差が大きい話ですが、自分の中で「子どもを預けて外出するなら最長6時間を目安に」という学びがあったのは良かったです。


おわりに

と、ここまで長々と…いやホントに長いな!?ここまで読んでいただきありがとうございます。結局何が言いたいかというと、子どもがいたってコスプレは楽しめるということです。当然、以前よりずっとコスプレの頻度は減るし、制約もかなり多いけれど、その中でも十分楽しめるし、結局は自分の気持ち次第なんだな〜と思いました。

もちろん、こんな趣味に理解を示して協力してくれる家族や、家庭の事情を汲んでわたしの都合にあわせてくれたカメラマンさん、いろいろ相談に乗ってくれた友人など、周りの方の協力の上で成り立っていることを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。

それから、今までコスプレはいつでもできるものっていう気持ちだったんですが、今は1年に2〜3回できるかどうかという状況なので、1着1着の衣装制作や1回1回の撮影を以前よりもっと大切に噛み締められるような気がします。

これからフーさんが成長して、動き出したり歩き出したりすると目を離せなくなって、あるいはわたしが職場復帰をして働きながら子育てをするようになったら、今後ますますコスプレをするのが難しくなってしまう可能性は十分にありえます。

でもそれはそれで、それぞれの状況に合った楽しみ方を模索していくのも、新しい楽しみ方かもしれないなと思いました。


というわけで、

肩の荷が下りたのでスプラトゥーンしてきます くコ:彡