ハニポッポ

オタクの月次報告会

子育て2年間の振り返り

こんにちは!下ろしたてのストッキングはその日のうちに破きがち、ぽっぽ先生です。

 

さて私ごとではございますが、先日娘のフーさんが2歳の誕生日を迎え、順調にイヤイヤ期の階段を登っております。こちらの言っていることは概ね理解している様子だし、たどたどしいけど少しずつ喋ろうとする姿が可愛くてコミュニケーションを取るのが楽しくなってきましたが、その分自分の要求が通らなかったり、思うように物事が運ばないと癇癪を起こして泣くようになることが増えました。最近は気に入らないことがあると、もっぱらわたしにコアラのように張り付いています。可愛いっちゃ可愛いけど、13kgを長時間抱え続けるの、けっこう重いです。

 

と、言ってもフーさんは0歳から頻繁に癇癪を起こしがちでよく泣く子だったので、今のグズグズ期も何となくその延長な感じ。しかも0~1歳前半の頃は、泣き続ける原因を思いつく限り全て手を尽くす「不満当てゲーム」を毎度実施していましたが正解率も低く、ほとほと困り果てたことも多々ありました。しかし今は「わたし、今これが気に入らないんです」というヒントが以前よりも多く出されるので、こちらもその都度対応方法を変えることができるようになりました。(とはいえ、対応しきれず参っちゃうことも多いですが)

 

とくに辛かったのは0歳後半から1歳半だった

 

振り返ると、わたしの場合0歳後半から1歳半過ぎくらいまでの期間が辛くて厳しかったように思います。
新生児~生後半年くらいは本当に楽ちんで、ミルクはよく飲むし、よく寝るし、心配になるような発熱や痙攣もなく、暇な時間にジョジョの1部~4部を一気に見たりして「意外と育児って簡単じゃん」「この調子でいけばわたしもスタンド使いになれるかも」なんて舐めプな考えすらよぎっていました。

 

生後8ヶ月くらいになった頃、順調にずり這いからハイハイができるようになり、それと同時に激しい激しい後追いが始まりました。
わたしが50cmでもそばを離れるとギャン泣き。トイレに行く時もギャン泣き。ずっと抱っこじゃないとギャン泣き。そろそろ腕が死ぬなと思ってソファに下ろすと世界の終わりのようにギャン泣き。おもちゃや絵本にはまったく興味を示さない子で、ひとり遊びもせず、とにかくわたしにひっついていないとダメなタイプの子でした。

それだけ書くと「そんなにお母さんべったりなんて、愛されてる証拠」と思われるかもしれませんが、例えばいくら恋人に愛されているからといって「ひとりでコンビニに行ってもダメ」「家にいる時はずっと手をつないでいること」「トイレも一緒に入る」みたいなルールを設けられたら、さすがにちょっと参ってしまうんじゃないでしょうか。

 

加えてフーさんは気性が荒く、気に入らないことがあると人をつねったり、引っ掻いたりする癖がありました。児童館で遊ぶ子や同じマンションの子の顔に引っかき傷をつくってしまった時はひたすら平謝りで、他の子が遊ぶような場所に行くのが怖くなってしまいました。
そうしてどんどん内側にこもる日々が続き、気持ちも塞ぎがちになり、一時期は育児ノイローゼ状態になりました。心の底から「消えてしまいたい」と泣いたのは、人生で初めての経験でした。

 

辛い時期は周りに助けられまくった 

その頃ちょうど保育園の0歳児クラスも全て落選してしまい、育児にもすっかり自信を失くしてしまった頃、友人のすすめでディズニーリゾートの年パスを購入してディズニーリゾートに散歩に通うようになりました。

ディズニーなら他の子とそんなに接点を持つこともないし、基本的に楽しい・自分の好きな空間なので歩いているだけでウキウキするし、授乳室やおむつ替えスペースも充実していてとても過ごしやすい公園としてかなりの頻度で通いました。(家が近かったのが本当にラッキーでした)

それとディズニーのキャストさんは基本的にみんな子どもに優しくて、フーさんにたくさん話しかけてくれたり、困っていたら親切にしてくださる場面がたくさんありました。小さな接点でも、人と話したり人の優しさに触れると本当に元気をもらえるんです。

あ、あとわたしがディズニーに行く時、偶然娘と同じくらいの月齢の子を連れたママさんが同時にマンションを出て行ったんですが、その人も舞浜で降りて行ったのでナンパしてみたら、その人もディズニーの年パスを持っていたのです!
子ども同士は同い年で親同士も年が1歳差と同年代で、初めて同じマンションに仲の良いママ友ができました。これもディズニーのおかげですね。

 

あとは、定期的に遊びに誘ってくれたり一緒にコスプレをしてくれる友だちにはたくさん支えられました。そして、そんなわたしをできる限り全力でサポートしてくれている夫をはじめとした家族たちには感謝の一言しかありません。わたしはこんなに周りの人に恵まれているんだと気づけたのも、育児を通した様々な経験のおかげだなと思っています。

 

 

育児を通じて、知らなかった感情をたくさん知る

 

いろいろと辛いことがありつつも、2歳が近くなるにつれて少しずつ自分自身に余裕を持てるようになり、保育園の入園が決まる頃には「育児が辛い」よりも「楽しいな」「子ども可愛いな」と思えることが増えました。

まだまだこの先も子育ては続きますが、ひとまず2年間を振り返って感じるのは「育児は知らなかったことをたくさん教えてくれる」ということです。
 

わたしは今まで割とポジティブというか、落ち込んでもすぐに立ち直るタイプだったと自負しています。なので、本音を言えば精神的に病んでしまう人の気持ちは理解しきれていませんでした。

今も辛い思いをしていらっしゃる方がいる中で、完全に「理解した」とは言えませんが「今すぐ消えてしまいたい」「全てを終わりにしたい」と心が悲鳴をあげる体験は、実際に経験しないと分からないものだなと思いました。

 

そしてもうひとつ、わたしは意外とひとりの時間と自由が好きだったんだなということに気づきました。

今まで「ひとりの時間は絶対に欲しい」というのが具体的にどういうことなのか理解できなかったのですが、それは今まで当たり前にひとりになれる時間と場所を確保できていたからだったんです。実家ではひとり部屋を与えられていたし、ひとり暮らしも経験したし、夫と結婚した後もお互い別々に過ごせる部屋は必ず確保されていました。

育児を始めて、初めて「ひとりの時間が持てない」という経験をして「あぁ、ひとりの時間って確かにめちゃくちゃ大切だわ」と納得しました。ふらっとコンビニにコーヒーを買いに行ける自由も、こんなに尊いものだなんて知らなかったのです。

つい最近職場復帰して仕事を始めましたが、育児をしながらも仕事でバリバリ成果をあげる尊敬する先輩もたくさんいて、優しくて面白いチームメンバーに囲まれて、そこに自分の居場所があることがこんなに嬉しいことなんだと改めて感じることができました。今までどこか当たり前だと思っていたことに感謝できるきっかけをもらえたのは、良い経験だなと思います。

 

他にも夫はなんて優しくて心が広くてしっかりしていて素敵な男性なんだろう、と改めて感じることができたし、自分の母親は時代的にももっともっと大変な状況で3人も育て上げて、鉄人28号か??と改めて畏敬の念を抱いたり、とにかく新しいことだけじゃなくて、今まで生きてきた中でも知らなかったこと、気づかなかったこと、たくさん知ることができました。

 

たとえばわたしは海外留学をしたことがないのですが、姉は昔1年間イギリスに留学していたことがあります。いくらその時の大変だったことや嬉しかったこと、留学で得た経験などを話に聞いても、きっとわたしも留学を経験しない限り真に共感することはできないと思います。

良い悪いではなく、そういう「経験」によって「世界が広がった」ことが、わたしにとって今のところ育児というもので得た大きな財産だと思っています。

 

2年間のまとめ

 

と、偉そうにいろいろ語ってみましたが、所詮はたったの2年。育児初心者も初心者で、ドラクエ3で例えるならようやくアリアハンを出発したかな?くらいのもんです。

それでも先輩たちが「赤ちゃんの時期は本当に短くて、二度とこない時期だから」と口々に言っていた意味が少し分かり始めてきた頃で、いろいろと悩み苦しんだけれども尊い2年間だったなと思います。

この記事は自分の感情の整理と記録を目的にしているので、正解のない育児において何か参考にして欲しいとかそういうのは本当に一切何もないのですが、何かを感じるほんの些細なきっかけにでもなってもらえたら嬉しく思います。

長々と読んでいただきありがとうございました!
次の更新も、令和のうちにはしたいと思います。