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無痛分娩での出産レポート1「陣痛とオマール海老」

早いもので、4月25日にフーさんがこの世に爆誕してから2週間以上経ちました。その間に世間はゴールデンウィークがあったりして、家から出られないわたしはTwitterでみなさんが色々な場所へ出かけたり、美味しそうなお酒やお料理を召し上がっているのを見ては、スマホの前でガーゼのハンカチを噛み締める日々でした。

妊娠中、とくにつわりが酷い時期は『お酒を1滴も飲んでもいないのに一番過酷なレベルの二日酔いが毎朝やってきて、それが1日中続くような日々』だったので、あまりの具合の悪さに「もう二度と酒とか飲まなくてもいい」とさえ思っていたものでした。

ところがどっこい!出産後はビールが飲みたくて仕方がありません。体が麦を欲している感じがします。できれば銘柄はサッポロで。まあ向こう1年近くは飲めない予定なんですけどね…。しかし妊娠・出産を通してこんなに人の体って変わるものなのかー!という発見もいろいろありました。それはまた別の機会にお話ししようとおもいます。

 

今回はタイトルの通り、出産当日のお話を書きたいと思います。といってもスタートから産むまで本当に4時間半くらいだったので、結構あっさりした内容になりそうですが…。これから出産、無痛分娩での出産を考えている方の少しでも参考になればと思います!

はじめに

無痛分娩での出産を希望していたわたしは、胎児の発育状況を見つつ医師と相談して、予定日(5月9日)のちょうど2週間前、妊娠38週1日にあたる4月25日に誘発分娩をすることになりました。これは病院によって方針が大きく違うと思うのですが、友達の話を聞くと無痛分娩でも自然に陣痛が来るのを待つところが多いみたいです。

誘発(計画)分娩のいいところは、やはり心と体の準備がしっかりできることだと思います。入院準備もしっかりできたし、出産前日も夫と、2人+2匹の最後の夜をゆったり過ごし、しっかり食事と睡眠をとって本番に臨む事ができました。

 

当日朝 いざ戦場へ

わたしが出産した病院は実家方面の、自宅から少し遠いところにあるので、入院用セットを持って夫と共に車で病院まで向かいました。(夫は立会い希望)

「当日は朝7時30分に病院に来てくださいね〜。朝ごはんは普通に食べてきていいですよ!」と言われていたので、とりあえず途中にあったマックに寄って朝マックのセットを注文。すると店員さんに「いまフライヤーが壊れていて、ハッシュポテトを揚げるのに5分ほどお時間をいただいてしまうんですが…」と申し訳なさそうに謝られる。悠長にハッシュポテトが揚がるまで待っていられなかったので、ソーセージマフィンと飲み物だけいただくことにしました。

隣のレジでOLさんが「そんなに待てません!3分じゃ揚がらないんですか!?」と店員さんに詰め寄っていたのが印象的でした。3分なら待てるのか。

 

病院到着から陣痛促進剤投与・内診

7時30分より少し前に病院に到着。スタッフステーションに行くと、夜勤明けらしき助産師さんが出迎えてくれました。お疲れ様です。

大部屋に案内され、割り当てられたベッドには病院から支給されるお産グッズと入院着が準備されており、助産師さんに「入院着に着替えて少し待っててくださいね」と言われる。

大部屋にはわたしたちの他に、既に3組ほど先に入って促進剤を投与されている様子でした。カーテンで仕切られているから顔は見えなかったけど、密かにその人たちのことを「同じ日に出産する戦友(とも)」みたいに思っていました。

着替えが終わってからすぐ先ほどの助産師さんがやってきて、お腹に胎児の心音と陣痛の状態がわかる装置(名称不明)を取り付けられ、陣痛促進剤の点滴の準備をしてくれました。促進剤は、最初は少量から入れて徐々に量を増やしていくようです。

7時45分ごろ、もろもろのセッティングが終わり、助産師さんが「子宮口の開き具合を確認しますねー」と言って内診をしてくれました。が、これがものっっっすごい痛い

透明な薄い手袋をして、下から指を突っ込んでグリグリされるのですが、思わず「ウッ……」と声が漏れてしまうほど痛かったです。生理痛のものすごい痛いバージョン。前に院長先生が内診してくれた時はそんなに痛くなかったんだけど、助産師さんは笑顔で容赦のない感じでわたしの内臓をグリグリしていました…。

「うーん、3cmくらい開いてますねー。スタートとしては悪くないかな。」と、助産師さん。その指には内診の際に出血したわたしの返り血が!

…と、怯えるわたしをよそに「それじゃあもう少し様子みましょうね〜」と言って笑顔で去って行きました。これが日々戦場生き抜く戦士の余裕か…。

このあとしばらく内診のせいでお腹の痛みが続いていました。

 

陣痛が促進されまくる

点滴開始から約30分後の8時過ぎ、なんとなーくお腹が痛いような感覚がやってきました。しかし先ほどの助産師さんのハードな内診による痛みなのか、陣痛の痛みなのか判断がつかず。

時々助産師さんが見に来てくれるタイミングで「何かちょっとお腹が痛い気がします」と伝えると「じゃあ促進剤の量増やしてみましょうか」と言われて、点滴をいじられました。促進剤を促進しているようです。

その後、30分もしないうちに腹痛の波が本格化してきました。けっこうキツい生理痛くらいの痛みが定期的にやってきます。これが陣痛のプロローグか…思ったより早かったな。

定期的にやってくる痛みに耐えながら、助産師さんがやってくるのを待つこと数十分。勢いよくシャ!っとカーテンが開いたと思ったら、先ほどのアルティメット内診をしてくれた助産師さんとは別の女性が現れました。

 

「こんにちは!夜勤のメンバーと担当交代しました、ワタナベです。よろしくね!早速だけどお祝い膳のメニュー選んでもらえるかな?」

 

え、今??

 

そう言ってワタナベさんがわたしにメニュー表を渡してくれました。

ちなみにお祝い膳とは、出産を頑張ったママへのご褒美のような病院側のサービスで、フランス料理のフルコースのような料理が振舞われるのです。わたしの病院も例に漏れずお祝い膳があり、退院の前日に豪華な料理を食べることができました。

これは入院前から大変楽しみなサービスではあったのですが、まさか陣痛がやってきた真っ只中に全6種類のメニューから2種をお選びくださいと言われるとは思いませんでした。

痛みに耐えながら(お、オマール海老のポワレ……?ポワレって何だ…??)などと悩むわたし。あまり真剣に考える余裕も無かったので、とりあえずメニュー名からどんな料理か想像がつきやすい「和牛のステーキ」と「子羊のスペアリブ」みたいなのを選びました。実際お祝い膳が出てから気づいたのですが、両方とも肉を選んだのでものすごく茶色いお祝い膳になりました。

 

無事にメニューを選び終わったところで時刻は9時。お腹の痛みは着実に重くなっていきます。何となく不安になってきたので、動けるうちにトイレに行っておき、来るべき戦いに備えました。戻ってきたところでワタナベさんが「本格的に陣痛来てるっぽいから、麻酔科の先生呼んでくるねー」と言って麻酔科の先生を呼びに行きました。

 

続きはまた次回!